記事執筆
BLOG
スタッフブログ
Contents
リースバックとは、自宅などの不動産を一度売却したあとも、そのまま住み続けられる仕組みのことです。
具体的には、所有している不動産を不動産会社などに売却し、売却後はその会社と賃貸契約を結ぶことで「借り手」として同じ物件に住み続けられます。この方法は、まとまった資金が必要なときや、老後資金の確保をしたいときに選ばれることが多いです。
「いつまで住める?」という疑問がよくありますが、それは賃貸契約の内容により異なります。一般的には定期借家契約が多く、契約期間終了後に再契約ができるかどうかがポイントになります。所有権は失うものの、住み慣れた家を離れずに現金化できる点がリースバックの大きな「メリット」です。
リースバックを検討するうえで特に重要なのが「契約期間」と「いつまで住めるのか」という点です。
多くの場合、リースバックでは「定期借家契約」が用いられ、契約期間は2年〜5年程度が一般的です。契約期間が終了すると、貸主である不動産会社が再契約に応じなければ、退去しなければなりません。そのため、「ずっと住み続けられる」と誤解して契約すると、後で「後悔」する可能性があります。
契約時には、再契約の可否や更新の条件などをしっかり確認しましょう。また、将来的に別の住まいを探す必要があることも視野に入れておくべきです。
安心して長く住むためには、信頼できる業者と交渉し、柔軟な契約内容を整えることが大切です。
リースバックを利用する際には「相場」を理解しておくことが大切です。
一般的に、リースバックでの売却価格は市場価格よりも1〜3割ほど低くなる傾向があります。これは、買主がリース契約後の管理リスクを負うためです。そのため、急いで現金が必要な場合を除き、売却価格が相場より大幅に安くないか慎重に確認する必要があります。また、家賃も周辺の相場よりやや高く設定されることがあります。
よって、リースバックは「損」だと感じるケースもあり得ます。契約前には複数の業者に査定を依頼し、条件を比較することが重要です。安易に決断せず、しっかりと情報収集を行いましょう。
リースバックは「相続対策」としても注目されています。
たとえば、高齢者が自宅をリースバックで売却して現金化し、その資金を生前贈与することで相続財産を減らすことができます。また、相続人が複数いる場合、自宅を現金化しておけば、遺産分割時のトラブルを避けやすくなるという「メリット」もあります。
ただし、売却後は資産が不動産から現金に変わるため、使い方次第では老後資金が早く枯渇するリスクもあります。リースバックを活用した相続対策は税理士やファイナンシャルプランナーと相談しながら進めるのが安心です。相続と生活のバランスを考慮した計画が重要です。
リースバックは便利な制度ですが、「後悔」しないためにはいくつかの注意点があります。
まず、契約内容をしっかり確認せずに進めると、「思ったより早く退去しなければならない」「家賃が高すぎる」といったトラブルが発生することがあります。
次に、売却価格が相場より大幅に低いと資金計画に影響が出るため、査定時には市場価格とのギャップを把握しておくことが大切です。
また、リースバックは一度実行すると簡単には元に戻せません。売却後の生活設計や万一の引っ越しプランまでを含めた「長期的な視点」での検討が必要です。信頼できる専門家や不動産業者のサポートを得ることが、後悔しないリースバック活用のカギとなります。